コラム

COLUMN

2023.11.20

税理士 公認会計士 事務職

簿記検定は就職に有利って本当?資格の種類や活かせる職種についてご紹介

多様な業種で役立つ資格として人気のある簿記検定。

しかし、実際にどのような資格内容なのか、何に役立つのかを把握していない方もいるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、簿記の目的や種類、級ごとの違い、めざせる職種、簿記検定を取得できる仙台大原での学びについてお伝えします。

資格取得を目標にしている方や基礎知識を知りたい方は、参考にしてみてくださいね。

簿記とは

簿記とは、企業の営業取引や経済活動をルールに沿って帳簿に記録することです。

簿記を勉強することで、財政状況をまとめた「貸借対照表」や、特定期間内の収支をまとめた「損益計算書」の作成が可能となります。

 

また、簿記を通して得られる、企業のお金の動きや経営状況を明確にできるスキルは、自社や他社の経営状況の把握に役立つでしょう。

簿記の目的

 

主な目的は、事業の業績や財務状況を示した決算書の作成です。

決算書は、事業年度ごとに財務省へ提出する必要があり、税金の計算や納付にも関係します。

また、株主や融資先にも定期的に企業の財務状況や業績を正確に伝える必要があり、その際も決算書は役立ちます。

簿記の種類

種類は「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」の3つがあり、簿記検定の内容や難しさ、特長などが異なります。

日商簿記

 

日商簿記は、日本商工会議所が実施している簿記検定のことです。

3つの中でも最も歴史があり、信頼性や受験者数も1番高いとされています。

試験には1級、2級、3級、初級の異なるレベルが存在し、それぞれ試験範囲や難しさが異なります。

 

また、簿記スキルを求める多くの企業では、日商簿記を基準にしていることが一般的です。日商簿記の資格を保持している場合、会計事務所や企業の経理部門などで優遇されたり、キャリアアップで有利になったりすることもあります。

全経簿記

 

全経簿記は、全国経理教育協会が実施している試験のことです。

試験を行う上で、基本的な帳簿作成スキルや複式簿記に対する理解が必要であり、全商簿記と日商簿記の中間程度くらいの難しさといわれています。

 

税理士試験における税法科目の受験資格の条件の一つとして、全経簿記の上級資格が必要となるため、税理士をめざす社会人や大学生が受けている場合も多いです。

全商簿記

 

全商簿記は、全国商業高等学校協会が実施している試験のことです。

主に商業高校に通う高校生が対象となり、基礎的な会計処理や業績測定に関する問題が出題されます。

 

試験には1級~3級までのレベルが存在し、日商簿記に比べて難易度は低い傾向にあります。全経簿記は、高校卒業後の就職や推薦入試の際に役立つ一方で、社会人のキャリアアップには活かしにくい資格です。

簿記の級の違いとは

 

ここでは、日商簿記の4つの級の違いについて説明します。

初級

 

基礎的な内容が多く初心者向けの試験です。専門性の高い内容は少なく、簿記を理解したい方向けの階級となっています。

合格率は約50~60%と高く、内容は簡単な問題が多い傾向にあることも特徴です。

3級

 

経理に関する基礎知識や青色申告の書類作成など、社会人に必要な基本スキルを身に付けたい方向けです。

資格取得で得られる代表的な利点は、履歴書に記載できるようになったり、上位資格取得に学んだ知識を役立てたりできることです。

2級

 

企業で会計業務を担当できることのアピールとなります。

取得するには、製造業に関する簿記である「工業簿記」の学習を行う必要があります。

そのほかにも、外貨建取引やリース取引などの専門的な知識など、試験範囲が広範囲にわたるため、2級の合格率は20%前後と低い傾向にあります。

1級

 

会計のエキスパートとしての技能を証明できる資格です。

資格取得をめざすためには、財務諸表や原価計算、税務会計などの高度な内容を理解し、実務に応用できる能力が必要です。

 

公認会計士や税理士などの国家資格の登竜門といわれるレベルのため、試験内容は難しく、合格率は約10%と低い傾向にある分、大学や専門学校入学時、就職時に有利に働く等、多くの場面で役立ちます。

簿記検定を取得するメリット

 

ここでは、簿記検定を取得することで得られる2つのメリットについてお伝えします。

就職・転職で使える

 

簿記検定は、会計や財務に関するスキルを証明するもので、多くの企業が求めるスキルです。

資格を保持しておくことで、就職や転職の際に自分の価値をアピールにつながります。企業によっては資格手当が出ることもあるため、取得して損はないでしょう。

他の資格に活かせる

 

簿記検定は企業で幅広く活躍できるスキルであることから、他の資格と組み合わせることで更に優位性を高めることができます。

特に、簿記検定は税理士や公認会計士、ファイナンシャル・プランニング技能士、経営コンサルタントなどの専門職に進むために必要な基盤となります。

簿記が活かせるおすすめの職種

 

簿記が活かせる職種はさまざまですが、ここではおすすめの職種をご紹介します。

経理部門

経理部門では、会社の収支や資産の状況を正確に記録し、報告することが求められます。

簿記資格を取得しておくことで、帳簿の作成や精算、税務申告などの業務をスムーズにこなせるようになるでしょう。

 

また、経理の基礎知識を身に付けるだけでなく、財務分析や予算管理などの高度なスキルも習得できるため、経理部門でのキャリアアップにも役立ちます。

会計事務所スタッフ

会計事務所スタッフは、簿記の知識を活かして、他の企業や個人の会計業務を代行する仕事です。顧客の帳簿の作成や確定申告、税務相談などを行うため、簿記のスキルはもちろん税法や会計基準などの専門知識も必要です。

また、資格取得した上で会計事務所スタッフになることで、税理士や公認会計士などの高度な職をめざすことも可能になります。

金融関連

金融機関では、銀行や証券会社などで顧客の資産運用や融資などのサービスを提供します。

簿記のスキルがあれば、顧客の財務状況やリスクを分析し、適切な提案をすることができたり、自社の財務管理や監査などの内部業務もこなせたりできます。

簿記検定を取得する仙台大原の魅力

 

簿記検定取得をめざせる仙台大原簿記情報公務員専門学校では、簿記の基礎から応用までを学べるカリキュラムやサポート体制が整っています。

仙台大原の税理士・会計士系や事務職系をはじめ、ビジネス系や法律系でも日商簿記検定の勉強をすることが可能です。

簿記を勉強したことがある方はもちろん、簿記について学んだことがない方でも、基礎知識の習得から段階的に応用、実践とステップアップしていけるカリキュラムのため、合格に向けて効果的かつ効率的に学習が行えます。

また簿記検定の取得からステップアップし、税理士試験や公認会計士試験の在学中合格をめざすこともでき、自分の希望に合わせて、学びながら選択をすることも可能です。

 

▼本コラムで紹介した税理士・会計士系コース

▼本コラムで紹介した事務職系コース

合格実績

 

合格率が10%前後とされる高難度の日商簿記検定1級の試験では、各回で合格者を輩出しています。

2023年06月実施|第164回:7名合格(全国平均10.4%)
2022年11月実施|第162回:10名合格(全国平均12.5%)
2022年06月実施|第161回:5名合格(全国平均10.1%)

 

▼資格の合格実績とインタビューはこちらより

まとめ

 

今回は、簿記の目的やジャンル、階級ごとの違い、めざせる職種、簿記検定を取得する仙台大原の魅力についてお伝えしました。

簿記は、就職活動で有利になるだけではなく、その後の業務にも役立つ非常に実用的な資格です。お金の動きも知ることができるので、経営者や経理担当者としても活躍できるようになるでしょう。

 

また、税理士や公認会計士といった高難度な資格をめざすことも可能にする、将来性の高い資格なのです。

専門学校では、試験に向けた効率的な対策ができるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 

▼簿記が取得できる系統・コースについて良く知るならオープンキャンパスへ

【この記事を書いた人】

仙台大原簿記情報公務員専門学校

仙台駅から徒歩5分/6系統32コース設置
仙台大原は全国46都市111校ある大原のグループネットワーク校です。初めて学ぶ分野でも基礎から安心して学べ、結果に結び付けられるカリキュラムや過去の出題傾向をもとに作成された独自の教材と授業スタイルが特長です。

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