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IT専門学校に行く意味がないのは本当?意味がないといわれる理由や入学して後悔しない方の特徴を解説

ITについて専門的な知識を学ぶ方法の一つに、IT専門学校への進学が挙げられます。IT専門学校へは高校卒業後だけでなく、大学卒業後や社会人であっても入学可能です。ITの専門知識に絞って学べる専門学校にはメリットがある一方で、IT専門学校に進学することは意味がないといわれることがあります

 

本記事ではIT専門学校に入学する意味がないといわれる理由や入学を後悔する方、後悔しない方の特徴などを解説します。ITを学びたいと考えている方は、本記事を読んで専門学校に入学するかどうか検討しましょう。

IT専門学校に行く意味がないといわれる4つの理由

IT専門学校に入学する意味がないといわれてしまうことには、次のような理由があります。

 

  • 授業の内容が専門的で難しい
  • 実践的なスキルが身に付きにくい
  • 講座やプログラミングスクールでも学べる
  • 就職先に満足するとは限らない

 

それぞれの理由について解説します。

1. 授業の内容が専門的で難しい

 

IT専門学校に入学しても、授業を受ける方によっては授業内容の専門性に難しさを感じてしまうかもしれません。IT専門学校では、ITについての専門的な知識を集中して学びます。一般的に専門学校は2年制のため、4年制大学よりも短い期間に知識を詰め込む必要があります。そのためIT専門学校に入学した方の中には授業についていけなかった方もいるようです。授業に追いつけずITの知識が身に付かないと、ITのスキルを生かした就職・転職ができず入学した意味がないと感じてしまうかもしれません。

 

また授業で扱うITの専門的な内容に興味を持てないと、授業の時間を無駄に過ごしてしまい、入学した意味がないと感じる方もいます。IT専門学校ではどのようなことを学べるのか事前にしっかり把握し、自分にとって興味を持てるかどうか考えてから入学を決めましょう

2. 実践的なスキルが身に付きにくい

 

IT専門学校に通ったとしても、実践的なスキルが身に付くとは限りません。IT専門学校では、基本的にはITエンジニアとして知っておくべき基礎知識を体系的に学べます。実践的な授業が想像よりも少ない場合に、IT専門学校での勉強には意味がないと感じてしまうでしょう。また実際に就職した際は、業務の内容が多岐にわたっており、専門学校で学んだことを生かせない可能性もあります

3. 講座やプログラミングスクールでも学べる

 

プログラミングをはじめとしたITエンジニアとして知っておくべき基礎知識は、IT専門学校だけで学べるわけではありません。インターネット講座やプログラミングスクールでも学習可能です。

 

インターネット講座やプログラミングスクールの場合、IT専門学校よりも受講期間が短い傾向にあり費用も抑えられることがあります。そのため受講期間や費用面で比較して、IT専門学校には意味がないと感じるケースがあるようです。

4. 就職先に満足するとは限らない

 

IT専門学校を卒業してIT会社に就職したからといって、就職先に満足するとは限りません。入社後に自分の理想とのギャップを感じて退職したり、そもそも理想の仕事に就けなかったりした場合に、IT専門学校には意味がないと感じることがあります。

 

就職先に満足できないというのは、自己応募の企業だけではなく学校推薦においても起こり得ることです。IT系に限らず、専門学校では就職先に学校推薦の枠が設けられていることがあります。学校から推薦をもらえれば、選考内容の一部が免除される、内定を得やすいといったメリットがある一方で、中には入社後にミスマッチを感じる方もいるようです。

IT専門学校への進学を後悔する方と後悔しない方の特徴

IT専門学校に進学をしても、全ての方が後悔するわけではありません。IT専門学校への入学を後悔する方、後悔しない方にはそれぞれ次のような特徴があります。

IT専門学校への入学を後悔する方

 

IT専門学校への入学を後悔する方の特徴は次の通りです。

 

  • しっかり調べずにIT専門学校へ入学した
  • 進路をIT業界に絞っていない
  • IT専門学校に入学すれば専門性が身に付くと思っている

しっかり調べずにIT専門学校へ入学した

 

IT専門学校についてしっかり調べなかったことで入学を後悔する方がいます。IT専門学校と一言でいってもカリキュラムやコースはさまざまです。例えばパソコンのスキルを身に付けて事務職で活躍したいと考えている方と、インターネットマーケティングのスキルを身に付けてマーケティング職で活躍したいと考えている方では、学ぶべきカリキュラムが異なります。

 

入学を検討しているIT専門学校が自分の学びたいカリキュラムを用意しているかどうかなど、学校について十分に調べた上で入学することが大切です。

進路をIT業界に絞っていない

 

卒業後の進路をIT業界に絞っていない方がIT専門学校に入学したケースも要注意です。IT専門学校はITについての専門的な知識を身に付ける場所です。なんとなく進学した、ITだけでなく他業界にも興味があるといった方の場合、入学後に進路の変更を行うのが難しく、在学中や就職時に後悔する可能性があります

IT専門学校に入学すれば専門性が身に付くと思っている

 

IT専門学校は、ITに関する内容を専門的に学べる学校です。しかしIT専門学校に入学しただけで、ITについての専門性が全て身に付くわけではありません。IT専門学校に入学した後も、自分で勉強を続ける必要があります。入学後に勉強が疎かになってしまうと授業についていけなくなり、後悔につながる可能性があります。

IT専門学校への入学を後悔しない方

 

一方で、IT専門学校への入学を後悔しない方の特徴は次の通りです。

 

  • 自分に合ったIT専門学校を選んでいる
  • ITに対して強い思いを持っている

自分に合ったIT専門学校を選んでいる

 

IT専門学校への入学を後悔しない方の特徴として、自分に合った学校を選んでいる点が挙げられます。先述の通り、IT専門学校といっても学べることはコースやカリキュラムによって異なります。IT専門学校に入学するに当たり、どのようなカリキュラムが組まれているかをしっかりと調べておくことで、自分に合った学校を選べるでしょう。

 

例えば専門学校が開催しているオープンキャンパスや体験授業に参加することで、どのような学校なのかを把握しやすくなります

ITに対して強い思いを持っている

 

ITに対する強い思いを持っている方であれば、IT専門学校に入学しても後悔しないことが多いでしょう。ITについて専門的な知識を学びたい、将来はIT業界に就職したいという強い思いを持っている方であれば、授業にも積極的に参加でき、どんどん新しいスキルを身に付けられる可能性が高いです。

IT専門学校に入学するメリット

IT専門学校への入学には、メリットもあればデメリットもあります。一般的にIT専門学校に入学することのメリットは次の通りです。

 

  • 専門的な資格を取得できる
  • 就職先を紹介してくれる
  • 大学よりも費用を抑えられる

専門的な資格を取得できる

 

IT専門学校では、ITについての専門的な資格を取得可能です。IT専門学校で取得できる資格の例として以下が挙げられます。

 

  • 基本情報技術者試験
  • ITパスポート試験
  • PowerPoint®プレゼンテーション技能認定試験上・初級

 

IT専門学校では資格取得のためのカリキュラムを組んでいることもあるため、独学よりも資格を取るための環境が整っています。専門的な資格を在学中に取得しておけば、就職活動の際にアピールポイントとなるでしょう。

就職先を紹介してくれる

 

IT専門学校は、求人情報を持っていることが多いです。卒業後の就職先を紹介してくれる学校も多いでしょう。専門学校の先輩が就職している企業であれば、先輩に情報を事前に教えてもらうことも可能です。

大学よりも費用を抑えられる

 

大学でも理工学部や工学部、情報学部などではITに関する勉強ができます。しかし大学の場合、専門学校よりも学費がかさんでしまうことが一般的です。

 

公益社団法人東京都専修学校各種学校協会の発表によれば、令和5年度に情報処理・IT系の私立専門学校に通った学生が初年度に納めた金額は、平均で約129万円でした(※1)。一方、令和5年度に私立大学に通った学生が初年度に納めた金額は、平均約148万円でした(※2)。専門学校であれば、大学に入学するよりも費用を抑えてITについての専門性を高められるでしょう。

IT専門学校に入学するデメリット

IT専門学校への入学を検討している場合はメリットだけでなく、次のようなデメリットも把握しておきましょう。

 

  • 自分の知識やスキルに合わせて勉強を進められない
  • 講師によって授業のクオリティが異なる
  • 実際の職場で役立つレベルまで到達しにくい

自分の知識やスキルに合わせて勉強を進められない

 

IT専門学校に入学する生徒の知識やスキルはまちまちです。そのため、自分のペースで勉強を進められない可能性があります。IT専門学校に入学する前に独学で知識やスキルを身に付けている場合、授業の進みが遅いと感じるかもしれません。一方でITについての知識やスキルに乏しい場合、先述の通り授業の進みについていけない可能性もあるでしょう。入学を検討する専門学校の学習計画が自分の知識やスキルのレベルにマッチしているかどうか、事前に確認することが大切です。

講師によって授業のクオリティが異なる

 

IT専門学校に限らず、学校によっては講師ごとに授業のクオリティが異なるケースがあります。授業のクオリティが満足に足りるものでなかった場合、学習意欲の低下につながりかねません。

 

入学を検討する際は学校案内や口コミをチェックし、どのような講師がいるのか、どのようなテキストを使用するのかなどを確認しましょう。

実際の職場で役立つレベルまで到達しにくい

 

IT専門学校はITに関する基礎知識は身に付くものの、実際の職場で役立つレベルのスキルは身に付くとは限りません。実際に就職してITスキルを活用するにしても、仕事の進め方は現場で身に付ける必要があるでしょう。

 

また仕事で活用するためには、覚えた知識をアウトプットしながら自分でも学習を進めることが大切です。

IT専門学校と独学・通信講座との違い

ITに関する知識を身に付けるためには、専門学校だけでなく、独学もしくは通信講座を利用するといった方法があります。ここではIT専門学校と独学、通信講座との違いを解説します。

IT専門学校と独学との違い

 

独学であればITについて自分のペースで勉強可能です。専門学校と異なり、自分の理解度やスケジュールに合わせて学習を進められます。授業のペースについていけない、もしくは授業のペースを遅く感じてしまうといったストレスは少ないでしょう。また独学はテキスト代程度しかかからないため、IT専門学校に通うよりも費用を抑えて知識を身に付けられます

 

一方で独学では、分からないことがあっても自力で解決しなければなりません。一人で勉強を進めるため、モチベーションを維持するのが難しくなるケースもあるでしょう。さらに専門学校であれば資格取得や学習後に就職先を紹介してくれる場合がありますが、独学の場合は自分で就職先や転職先を見つけなければなりません

IT専門学校と通信講座との違い

 

通信講座は通学の必要がないため、独学と同様に自分のペースで勉強を進められます。先述の通り費用も専門学校に入学するより抑えられることが一般的です。さらに独学とは異なり、講座によっては添削をはじめとしたサポート体制が整っている点も通信講座のメリットです。

 

しかし通信講座も独学と同じく、勉強へのモチベーションを維持するのが難しい傾向にあります。特に講座を修了するまでの期間が長い場合、最後までモチベーションを維持できない可能性があります。サポート体制がある講座を選んだとしても、専門学校のように対面で迅速なサポートを受けるのは難しいでしょう。

IT専門学校のメリット・デメリットを把握して進学を決めよう

IT専門学校への進学が意味ないといわれる理由には、授業の内容が専門的で難しい、実践的なスキルが身に付きにくいなどが挙げられます。しかし誰にとっても意味がないわけではありません。自分に合ったIT専門学校を選んでいる方や、ITに対して強い思いを持っている方であれば、IT専門学校への進学が将来への有効な投資となるでしょう。

 

IT専門学校への進学はメリットもあればデメリットもあるため、パンフレットや口コミなどを通じて、進学前に把握しておくことが大切です。

 

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【この記事を書いた人】

仙台大原簿記情報公務員専門学校

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