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手に職をつけるなら専門学校がおすすめ!メリットや就職に強い資格をチェック

「手に職をつける」とは、専門学校などで専門的な資格を取得したり、特別な知識や技術を身につけたりすることを指します。専門性を高めることで仕事は安定しやすく、収入アップも期待できるでしょう。また、限られた人にしかできない専門的な仕事であるという思いから、モチベーションも上がります。しかし、誰にでもすぐにできることではないため、どのように知識や技術を得たらよいのか困惑することもあるでしょう。

 

本記事では、専門学校などで手に職をつけるメリットやデメリット、おすすめの職業や資格などを詳しく解説します。

手に職をつけるとは、仕事のために技術や資格を得ること

「手に職をつける」とは、専門学校などで仕事に関わる専門的な技術・資格を得ることです。特別な知識や技術を必要とする仕事は専門職と呼ばれ、それぞれ特別な経験や知識、資格が必要です。なお手に職をつけることで働ける専門職は数多くあり、それぞれ求められる資格やスキルが異なります。例えば国家資格が必要となる専門職は、医師や弁護士、看護師、美容師などが該当します。

手に職をつけるなら専門学校へ

専門学校へ通えば、知識・技術の効率的な習得が可能です。専門学校で学めば、高い専門性を持っていることが認められます。そのため、専門学校の卒業者は企業から「即戦力になる」と期待される傾向があり、就職活動が有利になる可能性があります

 

中には、社会人が通える専門学校もあるため、働きながら資格を取得したい人は検討してみるとよいでしょう。

専門学校に通うメリット・デメリット

手に職をつける手段として専門学校への進学が挙げられます。専門学校に通う上では、通学するメリット・デメリットを把握しておきましょう。

専門学校に通うメリット

 

専門学校に通うメリットの一つが、手に職をつけておけば企業から「即戦力」と評価されやすい点です。さらに、専門学校を卒業することで学歴だけでなく、能力をアピールしやすい点もメリットといえるでしょう。

 

また専門学校は就職後もスムーズに実務に馴染めるよう、実習設備が整備されていたり、実際に現場で作業している講師が教えてくれたりとフォローが手厚い傾向にあります。

 

就職につながりやすい点も専門学校に通うメリットです。特に実績が豊富な専門学校は企業と密接に連携しており、学校推薦を利用できる可能性もあります。

専門学校に通うデメリット

 

一方で専門学校に通うデメリットとしては、入学後に将来のプランを修正しにくい点が挙げられます。専門学校在学中は特定の分野について学ぶため、他の分野に興味が移ったときの軌道修正は難しい傾向です。異なる分野を学びたくなった場合は、通う学校を変えなければならないかもしれません。

 

また専門学校は自由時間の確保が難しく、並行してアルバイトなどをしにくい点もデメリットです。一般的に専門学校は2年制が多く、授業や課題を毎日コンスタントにこなしていく必要があります。人によっては、一日の大半を専門学校で過ごすこともあるようです。

手に職をつけるためにおすすめの資格

せっかく時間やお金をかけて手に職をつけるなら、就職に強く、時代の変化の影響が少ない仕事を選びたいと考える人もいるでしょう。また中には、未経験で働きながら知識や技術を磨いたり、資格を取得したりできる仕事もあります。

 

以下では、安定性が期待できる、手に職をつけるのにおすすめの仕事と資格を紹介します。

1. IT・Web業界の資格

 

IT・Web業界は専門的な知識を必要とする分野ですが、人手不足のため未経験でも採用してくれる可能性があるため、働きながら手に職をつけたい人におすすめです。

 

IT業界の仕事には以下のような職種があります。

 

  • システムエンジニア
  • プログラマー
  • Webデザイナー
  • デジタルマーケター

 

システムエンジニアはシステムやソフトウェアの開発に関わる仕様書の作成やマネジメントを行う仕事です。SEと呼ばれることもあります。プログラマーはプログラミング言語を用いてシステム開発を行います。HTMLやSCCなどのプログラミング言語を扱う専門性の高い仕事ではあるものの、資格の取得は必須ではありません。中小企業の場合は、システムエンジニアとプログラマーを兼務することもあります。

 

WebデザイナーはWebサイトのレイアウトを考え、デザイン作成をする仕事です。プログラマー同様、特別な資格がなくても行える仕事のため、働きながら知識や技術を磨けます。

 

デジタルマーケターはWebサイトを利用しマーケティングを行う仕事で、SEO施策やWeb広告のコンバージョン獲得、ランディングページの最適化、SNSの活用などを行います。

 

IT・Web業界の仕事は、経験を積むと在宅勤務や独立も考えられるため、自分に合った働き方を選択しやすいところが魅力です。また経済産業省は2030年には約45万人のIT人材が不足すると予測しており、今後も高い需要が見込まれます(※)。

2. 介護業界の資格

 

介護業界は未経験者も採用されることがあるものの、長く働きたいのであれば「介護福祉士」の資格を取得しておくとよいでしょう。介護福祉士は介護関係で唯一の国家資格であり、介護業界でキャリアを積みたいと考えている人におすすめの資格です。

 

なお介護福祉士を取得するには受験資格を満たさなくてはなりません。具体的には、厚生労働大臣が指定している介護福祉士養成施設に一定期間通うこと、または実務経験に加え介護福祉士実務者研修を修了していることなどの条件が必要なので、資格の取得までには少し時間がかかるかもしれません。

 

超高齢化社会の日本は、介護職の人手不足も目立ちます。厚生労働省では、介護職員の必要数を2025年度には約243万人、2040年度には約280万人としています(※)。介護業界もまた、今後高い需要が見込まれる仕事といえるでしょう。

3. 行政書士

 

国家資格の一つである行政書士は、法律系の資格の中でも「登竜門」といわれます。行政書士をめざす場合は、各法律の土台となる部分を学ぶことになります。憲法や民法の他、行政法、商法、基礎法学など幅広い知識が求められる反面、合格のハードルは比較的低めです。そのため、将来的に宅建士や司法書士といった法律系の資格を取りたい人は、行政書士の資格から取得するのもよいでしょう。

 

また行政書士は年齢・学歴・国籍などを問わず誰でも受験できるため、学生はもちろん、既卒者や社会人も挑戦しやすい資格です。通信講座などを利用し、働きながら資格の取得をめざす人もいるようです。

4. 社会保険労務士

 

社会保険労務士は士業の中でも職務上必要な場合において、戸籍・住民票などの請求を行う権限が認められている8士業 ※ のひとつです。労働法や社会保険に精通した、企業の「人」に関するプロフェッショナルであり、独占業務となる就業規則や雇用契約書の作成、社会保険の加入手続や労働保険料の計算など、書類の作成を通して、就労者の義務や権利をフォローします。

 

令和5年度の全国合格率は6.4%(合格者2,720名/受験者42,741名)であり、難関資格といえます。しかし記述式の問題ではなく、マークシート形式の試験のため、比較的解答しやすく、対策をしっかり行えば合格できると考えられます。

 

※8士業とは弁護士、弁理士、税理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、土地家屋調査士、海事代理士のこと

5. 宅地建物取引士

 

不動産業を営む営業所ごとに、有資格者を5人に1人以上設置する法的義務がある国家資格です。宅地建物取引士にしかできない仕事(契約締結前の重要事項の説明、重要事項説明書面への記名、契約内容書面への記名)があり、不動産業界ではもちろん、他業界でのキャリアアップにも役立ちます。契約件数や取引額により、給与に反映されるケースや若いうちから昇進や昇格のチャンスがあることも多いため、不動産業界において必須の資格です。

 

令和5年度の全国合格率は17.2%(合格者40,025名/受験者233,276名)であり、難関資格といえます。問題数は全部で50問ですが、合格ラインについてはその年の合格基準点によりけりですが、例年の傾向だと7割程度となっています。

6. 看護師

 

看護師は、医師の診察を基に診療や治療の補助を行う仕事です。具体的には問診・点滴・注射・検温・血圧測定・食事や排尿介助など、患者の立場に寄り添った看護を行います。看護師のニーズは高く、どのような場所でも安定的に働ける職業の一つと言えるでしょう。

 

看護師国家試験の受験資格は、高等学校卒業後に看護学校・短大で3年以上学ぶか、大学の看護課程で4年以上学ぶことで得られます。また准看護師免許の取得後に3年以上業務に従事している人、または高校を卒業している准看護師で、看護学校において2年以上修業した人も受験が可能です(※)。

7. 施工管理に関する資格

 

施工管理とは、建設現場で工事の管理をする仕事です。スケジュールの作成や安全・品質の管理などを行います。施工管理の仕事に資格は必須ではないものの、キャリアアップをめざすなら国家資格である施工管理技士の取得がおすすめです。なお施工管理技士の資格は以下の7種類があります。

 

  • 建築施工管理技士
  • 土木施工管理技士
  • 管工事施工管理技士
  • 造園施工管理技士
  • 電気工事施工管理技士
  • 電気通信施工管理技士
  • 建設機械施工技士

 

上記の資格はそれぞれ1級と2級に分かれており、実務経験がないと受験できません。また、各資格の1級を取得すると監理技術者に、2級を取得すると主任技術者になれます。

8. ファイナンシャル・プランニング技能士

 

顧客である個人から、収支・負債・家族構成・資産状況などの情報提供を受け、それをもとに住居・教育・老後など将来のライフプランニングに即した資金計画やアドバイスを行う仕事です。

 

少子高齢化により労働人口が減少し、金融商品による資産形成という視点が学校教育に盛り込まれているように、これからは一人ひとりが個々の金融リテラシーを高め、適切な投資を行い、自分自身で資産を形成する必要があります。資格取得の過程の中でも、普段の生活に直接役立つ「くらしとお金」に関する知識を得ることが可能です。活躍の現場としては多岐に渡り、住宅を販売する不動産業界、リスクに備える保険会社、従業員の人生に関わる一般企業の人事部や総務部などで活かすことができるでしょう。

9. 心理カウンセラー

 

心理カウンセラーは、心に不安を抱えた人の相談に乗り、悩みの解決につなげるプロフェッショナルです。心理カウンセラーの活躍の場は、病院や心身障碍者施設、児童相談所、裁判所など多岐に渡ります。

 

心理カウンセラーになるためには、専門学校などで心理カウンセラーに関する資格を取得しておくのがおすすめです。国家資格である公認心理師の他、民間資格などを幅広くチェックしておくとよいでしょう。

手に職をつけるための専門学校の選び方

専門学校は数多くあり、どの学校に通えばよいのか迷ってしまうかもしれません。ここでは手に職をつけるための、専門学校の選び方を解説します。

施設や設備が整っているか

 

まずは、専門学校の施設や設備について確認しましょう。例えば授業で使用するソフトウェアのバージョンが低い場合、就職後に最新のソフトウェアを使用するとなった際にスムーズに操作できない可能性があります。

 

また施設と設備は、十分な数が準備されているどうかチェックするのも大切です。使用するまでに順番待ちが発生するなど、勉強中の不便がないことを確認しておきましょう。

就職先と就職率を確認する

 

専門学校を選ぶ際は、就職先と就職率を確認することも大切です。専門学校で手に職をつけたとしても、卒業後に就職先でスキルを発揮できなければ意味がありません。そのため、入学を検討している専門学校の卒業生がどのような企業に就職しているのか、どれだけの卒業生が就職しているのかを確認しておきましょう。就職先と就職率は、各専門学校のパンフレットやホームページなどで確認できます。

 

また就職先と就職率に加えて、就職のサポート体制が整っているかの確認も大切です。

カリキュラムが充実しているか

 

専門学校で効率よく手に職をつけるためには、カリキュラムが充実しているかどうかの確認も欠かせません。各専門学校のホームページはもちろん、パンフレットなどの資料もチェックしましょう。また、どのようなカリキュラムが用意されているかが分かったら、どのような講師が授業を受け持っているかを確認します。現場の経験が豊富な講師がいる、業界で有名な講師がいるなど、講師の質に注目しましょう。

 

なお、カリキュラムを確認するときは日常的に行われる授業に加えて、資格の合格率と合格者数などを見ておくことも大切です。

手に職をつけるなら資格取得や就職に強い専門学校へ

専門学校などで手に職をつけるためには、めざす職業の将来性を見極めることが大切です。なお、就職にあたっては資格を取得しなければならない仕事がある一方で、中には未経験で働ける仕事もあります。実務経験を積みたい場合は、働きながら資格の取得をめざすとよいでしょう。

 

効率よく専門知識を身につけたい人や、取得したい資格が決まっている人は専門学校に通う方法がおすすめです。施設や設備、カリキュラムの内容などを比較して、自分に合う専門学校を選びましょう。

 

仙台大原簿記情報公務員専門学校は、資格取得はもちろん、就職にも強い専門学校です。1人あたりの平均資格取得数は8.6個(2024年4月1日時点)、2023年度の就職決定率は99.0%でした。 社会人や大学・短大などを卒業後に再進学をする人も多く、在校生の約6人に1人が再進学者です。 また、仙台大原簿記情報公務員専門学校では、毎月オープンキャンパスや各種個別相談会を開催しています。「手に職をつける方法が知りたい」「専門学校へ通いたい」とお考えの際は、ぜひご検討ください。

▲手に職をつけるコース選びに迷ったらオープンキャンパスが一番♪

【この記事を書いた人】

仙台大原簿記情報公務員専門学校

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仙台大原は全国46都市111校ある大原のグループネットワーク校です。初めて学ぶ分野でも基礎から安心して学べ、結果に結び付けられるカリキュラムや過去の出題傾向をもとに作成された独自の教材と授業スタイルが特長です。

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