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【消防志望の方必見!】「TOHOKU SUMMIT」で卒業生が講演しました

2023.01.12

1月10日(火)に岩沼市民会館大ホールで開催されました「TOHOKU SUMMIT」にて、
警察・消防・自衛官コース卒業生の渡邉 航生さんが講演しました。

渡邉さんは東根市消防本部で勤務されており、普段の勤務とは別に防火活動の重要性を啓発する活動を
全国各地の消防士の有志の方とともに行っています。

今回の「TOHOKU SUMMIT」は、一般の方・消防志望の学生の方・全国各地の消防士の方など、およそ400名が参加していました。



講演では、実際にあった火災現場の状況を織り交ぜながら「今、あなたは『ここ』から逃げられますか?」という問いかけから始まりました。

火災が発生してからその場にいる全員を救助することは難しい。
けれども、予防のしかたや避難の方法を事前に分かっていれば、自分が助かるだけでなく周りの人も救えるということの重要性をお話されていました。




消防士の業務は火災時の消火活動、救急、救助をイメージされる方も多いかと思います。
ですが、実は消防士の仕事の中で大切なのは「火災を予防すること」なのです。


講演前の渡邉さんに、お話を伺いました。



①現在の仕事の内容は?
火災・救急・救助・火災予防まで全てです。
所属している部署(東根市消防署)は小規模のため、兼務しています。
啓発活動に関しては、消防署での業務以外に自主的に行っているもの。
SNS等を通じて講演依頼を受け、小学校のPTAイベントなどで消防設備に関することや避難の技術を伝えています。

②消防士のやりがいは?
自分が市民の方や全国の方に、火災を予防することの大切さを伝え、相手の心に響いた時にはやりがいを感じます。
また、子ども達が私達消防士に対して、ヒーローを見るような目を向けてくれた時にも使命感を感じます。

③消防士の仕事の厳しさは?
体力や熱い思いだけでは人を救えません。
この仕事を始めて15年経ちますが、本気で人を救うために今一番勉強をしています。

④今回のような啓発活動をしようと思った経緯は?
消防士になってからずっと、「火災現場は人命救助の最前線‼」と思っていました。
今消防士として働いている人・めざそうとしている人にもそう考える人は多いはずです。

ですが、火災予防の業務に携わるようになってから参加した、予防に関する研修で考え方が180度変わりました。
火災が起きてからではなく、「予め防ぐ」ことでしか救えない命の多さに気づいたからです。
だから今、私の考える人命救助の最前線は予防業務なのです。



さらに、渡邉さんが本校に入学するまでの経緯や、学んで良かったことも伺いました。

⑤消防士をめざそうと思った理由や、仙台大原に進学を決めた経緯は?
高校3年生の頃に父を病気で亡くし、母の涙する姿を初めて見た時がきっかけです。その光景を見て、人の命を守ることに携わりたいと感じるようになりました。

高校生の頃は、消防士をめざしていたもののまだ迷いがありました。
そのため、就職先の選択肢が多いからという理由で仙台大原を選んでいます。


⑥仙台大原で学んだことの中で今の仕事に活きていることは?
電話応対マナーを学びましたが、高卒で仕事を始めていたら経験できないため、学んで良かったと思っています。
また、同じ東北や全国に消防士になった仲間がおり、今でも交流が続いていることも嬉しいですね。


最後に、消防士をめざす後輩たちへのメッセージも頂きました。

消防士は想像しているよりもカッコイイ仕事です。
見た目だけでなく、中身までヒーローです。
そのためにはやはり、「人を救いたい」という気持ちがあることは大前提です。
あなたが人を救いたいのなら、本物の消防士に絶対なれます!

進路に迷っている皆さんへ、
自分の選んだ道が正解か不正解かではなく、「自分で選んだ道」を自分自身が正解にすることが大切です。
どんな道に進もうが、結局自分次第。
みなさんが「消防士」になって会える日を楽しみにしています‼


渡邉さんの活動の様子はInstagramにございます。
皆様是非ご覧ください!
https://www.instagram.com/koki_iriomao.life/

渡邉さん、ありがとうございました!